日記

華王



7月14日 晴れ

今日、赤木博士が帰ってきた。

でもなんだか変だ、上手く書く事ができないがなんかこう・・・雰囲気が変わったんだけど

・ ・・変に緊張感を持ってるて気がする。

マヤちゃんは素直に喜んでんてたけど、マコトはなんかあんまり喜んでなかった。

俺には黙ってるけどなんか知ってるのかもしれない。

そういえば葛城さんも変だった、赤木博士とは友達のはずなのになんか睨んでたし。

言葉もあまり交わしてなかった。

なんか漠然とした不安を感じる。

もう使徒は来ないはずなのに・・・・

俺の気のせいならいいんだが。





7月16日 曇りのち雨

やっぱり最近変だ!

マヤちゃんは帰ってきた赤木博士と2人で部屋にこもってなにか作ってるみたいだし。

マコトの奴はこそこそと量産EVAの事を嗅ぎまわってるみたいだ・・・・

しかも、葛城さんと一緒に。

あいつが葛城さんの事を好きなのは知ってるけど相当ヤバイ事もやってる。

親友なんだから俺にも相談してくれればいいのに。

それとも俺の事を信用してないのか?

解からない・・・・・・

解からないと言えば、司令と副司令も最近司令所に顔を出さないな。

この2人もなんかしてるみたいだ。

この司令所の中で俺だけが取り残されてるみたいだ。

でも俺にはそれがいい事なのか悪い事なのかわからない。

最近、机の上にある俺、マコト、マヤの三人が写った写真が妙に寂しく感じる・・





7月17日 雨

今日は雨か・・・・

こんなに激しく降っているのを見ると昔の梅雨を思い出すな。

そうだ、今日はチョットした事件があった。

それはシンジくん家に送って行った事だ。

仕事が定時に終わり帰ろうとすると廊下にシンジくんが座っていて。

雨だから送ろうか?て聞いたら黙って付いて来たんだ・・・・

彼も最近様子が変だ。

たぶん渚 カヲルを倒してからだと思うけど。

確かにあの事は悲劇だった・・・

そしてその時、俺は見てる事しかできなかった。

できる事なら変わってやりたかったが。

車の中で俺達二人は無口だった。

そしてその時流れていたラジオが妙に大きく感じられた。

シンジくんは車から降りる時も無口だった。

その時俺は・・・・・・





俺は読んでいた日記を閉じた。

8月5日で終わっている日記。

あれから数年たった今でもここから先は読む事ができないでいる。

このあと続く俺には辛い現実・・・・

シンジくんじゃないが俺は今でもその事から逃げている。

でも俺が今でも生きているのはたぶんそのせいなんだろう。

俺はフッと机の上の写真をみた、そこには幸せそう笑っている三人がいる。

そういえば、この写真を撮ってくれたトウジくんももう居ないな。

彼は俺の初めてのギターの教え子だった。

腕はまだまだだったが彼なりに一生懸命にギターの練習をしてたけ。

そんな彼をあんな目に合わしたのも・・・・・

止めよう、昔の事を考えても気が滅入るだけだ。

そう思うと軽く頭を振り、手に持っていたブランデーを一気に飲んだ。

そして俺は寝るために足取りも重く書斎から出て行った。

そんな俺を机の上にある俺、マコト、マヤの三人が写った写真だけが見つめていた・・・・



第1話 欲情(予定)

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Ver1.05





後書き

やっと第二部をUPする事ができました。

最近忙しくまともにネットもできない状態なんです。

仕事では一日中ネットに係わっているのに・・・・・

作中の「俺」は書く必要もありませんが青葉 シゲルです。

じつは作者がEVAの男性陣の中で一番気にいっているキャラなんですよ。

まあ、どう見ても普通のあんちゃんだし。

あと、第一章 Airとまごころを君に は題名が七つの大罪の予定です。(でも変更する可能性大です。)

さて次回からやっと第二部の本編が始まります、お楽しみに。

あとマユミはAirには多分出てきませんから。

(次回はLAS派の人ゴメン・・・・・・)